早めに治療を

保存的な治療の選択肢の一つになりつつあります

麻痺性の腸閉塞や、癒着で起こる比較的軽い段階の腸閉塞で広く試みられているのが、高気圧酸素治療です。この高気圧酸素治療は、現在様々なメリットのある治療法として注目されています。この高気圧酸素治療は、1回につき治療費は約5万円程です。健康保険に加入していれば、この3割負担の金額で済みます。高気圧酸素治療は、症状に合わせて通常5回程度まで受けることが可能です。この治療の場合には、比較的回復も速やかで長期間の入院も必要ありません。従って、手術を受ける場合に比べると、総合的な医療費は大分安く抑えられるのです。ですので、画像検査などでこの治療法が妥当だと診断された場合には、一考の価値のある治療法となっています。

気圧の力を利用して治療を行う方法なのです

高気圧酸素治療は、特殊なカプセル状の装置の中で行われます。空気中よりも遥かに高い気圧の中で、酸素を吸収することで体に高い圧力を人工的にかける訳です。こうすることで、腸閉塞で見られる腸の麻痺が改善したり腸の働きが良くなるといったことが起こります。装置の中には約1時間程度入っていることになりますが、その間は専用のマイクなどを通じて外部との会話も可能です。このような治療を受けることで、腸の働きが改善してくれば、ガスや便が徐々に出始まります。これまでのイレウス管による腸閉塞治療に取って変わる新しい治療法として、最近はこの高気圧酸素治療の機器を取り入れる医療機関も増えているのです。この治療は、基本的には腸管の壊死などが起きていない場合に選択されます。